ラッセンの絵画の技法について

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ラッセンの絵画の大きな特徴といえば、やはり見た者をはっとさせるような独特の色使いにあるといえるでしょう。

ラッセンの絵画には、どのような技法が使われているのでしょうか。

ラッセンの絵画技法の最大の特徴は「グレージング」にあるといえます。

グレージングとは、中世ヨーロッパから存在する古くからの絵画技法で、ドイツ語では「グレーズ」、フランス語では「グラッシ」ともいわれています。

「陶器にうわ薬を塗る」といった意味もあり、絵画では画材用の油で油絵具やアクリル絵具を薄く溶かし、下の色を透けさせるようにどんどん塗り重ねていく技法のことを指します。

ラッセンは自分の見たままの海の風景や夕日や夜空などをグレージングによって忠実に再現しています。

また、ラッセンの絵はライティングの加減によって海の色が違って見えるのも大きな特徴ですが、彼の緻密なグレージングがそうさせているのです。

販売会場で購入できるラッセンの絵は、版画でできていることをご存じでしょうか。

ラッセンの絵画は、版画とはいえ間近で見ると原画さながらの質感を感じられます。

それは、異なる版画の種類を組み合わせているからです。

リトグラフという古くからある石版画を元に、シルクスクリーンという布を使った版画で色を何色も重ね合わせたり、ジークレーというインクを直接吹き付ける高画質な印刷方法も使用されています。

このような技法はミックスド・メディアと呼ばれており、特にキャンバスに直接刷られたものはキャンバスエディションと呼ばれラッセンの数多の作品に採用されています。

This post was written by , posted on 8月 31, 2017 木曜日 at 11:20 am

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